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水道料金の課金は水道メーターが示す数値に基づいて水の使用量と水の単価を算出して計算します。
水道メーターは各家庭ごとに設置されていて水が流入する上水道に計測用のパイプが設置されております。
水道使用量の計量測定方法は後述しますが、その測定器が設置されているパイプ内を通過する水の速さ(流速)を基準とし水道メーターは使用料を算出する仕組みとなっております。
最も旧式の歯車式構造の水道メーターは今も尚、広く普及しており一戸建て住宅はもちろん、ファミリータイプのマンションや公団や社宅、賃貸アパートなどの共同住宅・集合住宅においても歯車式の水道メーターが主流です。
但し、蛇口を捻る量によって水の流速が変化する従来方式の計量測定方法はやや誤差が生じることも認められており、工業製品や工場設備などで正しい水量の計測が求められるケースでは電磁式水道メーター(電磁流量計)を使用した計測が行われているのが現状です。
一戸建て住宅や賃貸アパート、公営住宅にお住まいの方で自分の家の水道メーターがどの場所に設置されているのか?という点について把握していないケースもあるかもしれんのぉ。
もし自宅の水道メーターがどこに設置されているのかわからない場合は、家の入り口や敷地の間口に近い場所の床面や壁面をチェックしてみることじゃ。
水道メーターはガスメーターなどのように家の中に設置されておることはないため、自宅の敷地内の外にあるのが通常であるためじゃ。
また検針員が土足で簡単に水道メーターを確認できるように水道メーターは設置されておる為、大抵のケースでは敷地の間口に近い部分を探してみると見つかるはずじゃ。※間口=前面道路(公道・私道問わず)と接する土地部分
水道メーターの設置場所に関しては各市町村が水道メーターの設置基準を公表しておるはずじゃ。詳しく知りたい場合は、自分が居住している登記簿謄本上の住宅地を管轄する市役所、もしくは水道局へ確認してみる事じゃ。
水道メーターの位置の調べ方がイマイチよくがわからない。
そんな場合は、水道メーターの設置場所を定めておる設置基準を把握しておくと良い。
尚、水道メーターの設置場所に関してはどの市町村に関しても概ね以下のような条項が記載されておるので参考までに確認しておくと良いじゃろう。
【水道メーターの設置場所の規定】
☆水道メーターの設置場所は土地及び隣地境界線に近接した敷地内に設置すること
☆検針作業や交換作業に支障をきたすことがない場所であること
☆汚水の流入がない場所であること
☆水道メーター及びメーターボックスの破損がしにくい場所であること(車両がメーターボックスの上を常時通過する等も不可)
☆給水栓よりも低い位置に設置されていること
上記設置場所の規定はあくまで目安じゃが、ここに記載されている項目はおそらく大半の市町村の規定にも盛り込まれておる規定ばかりのはずじゃ。
尚、地域的に異なる要素としては北海道や、東北エリアでは凍結や積雪に関する基準が厳しく設定されており埋設型の水道メーターの設置が出きない地域もあるじゃろう。
もし、自宅の水道メーターの位置をこれから確認する場合は、設置場所の規定の目安を参照に設置されていそうな位置を想定しながら探してみると意外にもすぐに見つけることができるじゃろう。
毎月の水道料金は家計にとって、毎月発生する固定支出・固定費用ですね。
この水道料金の課金システムは水道料金メーターに流れ込む「流速」と呼ばれる水の速さによって水道料金が測定されます。
※流速とは?水道料金メーターの内部を水が通過する速度の指標
この流速を元に水道使用量の測定を行う方法には主に3種類の計量測定方法式があります。
水道メーターの3種類の計量測定方法は以下の3種類となります。
【水道使用料を計量する主な測り方の種類】
☆歯車式
☆電磁流量計測式
☆超音波式
超音波式は超音波流速計と呼ばれる専用の計測器を使用することで大規模な川などの1分間に流れている水量等の測定を行う際にも利用される計量測定方法です。
さて、ここまでは水道メーターの設置場所や水道メーターの仕組み・構造など基本的な基礎知識部分について解説してきたが、実際に水道メーターの位置は確認できたじゃろうか?
では次は自分自身で実際に水道メーターをチェックする為に、水道メーターの見方・読み方の解説をしていくことにしよう。
まず水道メーターボックスの蓋を開けると、図のような水道料金メーターの表示が確認できるはずじゃ。
このメーターの表示部分で実際に確認すべき点は赤丸で示しておる4桁の数字が並んでおるパネル部分じゃ。
この4桁の数字が示しておる数字部分の単位は立方単位(m3)の数値となっておる。
尚、この4桁の数値の真下にあるマークのようなものは「パイロット」と呼ばれる装置で、水を使用している際にこのパイロットが回転することで現在水を使用しているかどうかの確認ができる装置なのじゃな。
もし水漏れや故障をした時は、水栓バルブを全て閉めた状態でパイロットを確認すると、もし回っているようであれば水漏れ、もしくは水道メーターの故障の可能性があることがわかるのじゃ。
また右側にある2つの円型のメーターの読み方は右上が10リットル単位(L)・左下が1リットル単位(L)の水道使用量を示しており、より数値が確認しやすい目安ともなっておる。
4桁の表示版に表示された数値は単位ごとの使用料に基づく単価で計算されて当月分(水道料金は通常2ヶ月単位の支払い)の金額が算出される訳じゃな。
尚、実際の水道料金の請求額は、この使用料にプラスして口径によって異なる水道基本料金がプラスされた金額の請求となるのじゃよ。
水道メーターの見方には後述する幾つかのポイントがあるのじゃが、定期的にチェックをしていくことで直ぐに数値の読み方が把握できるようになってくるはずじゃ。
水道料金メーターを初めて自分で確認した場合は、その使用料に驚かれる方も多いかもしれんのぉ。
このびっくりする原因は水道使用量が過去の使用量に加算された今までの合算の数値が表示されておるためじゃ。
その為、実際にかかる水道料金は前月の計測時時点の数値からの使用料を計算することになる。
水道料金は2ヶ月おきに使用料の請求書及び領収証が届けられるため、前回のメーター数値を把握しておけばその数値を差し引くことで今回の請求分がようやく算出できるという訳じゃな。
尚、領収証には基本料金が加算されておる。
この基本料金に関しては使用量に関わらず毎月発生する費用であるため、算出した金額プラス基本料金が正式な水道料金の請求金額となる訳じゃな。
いつもよりも水道料金がちょっと高い気がする。
旅行中でほとんど水を使用していないにも関わらず基本料金以外の水道料金が発生している。
このような場合は、水漏れの可能性がある為、直ぐに対策を行う必要があるのぉ。
水道周りのトラブルは専門知識が必要であるため、まずは市役所か水道局に連絡をとり水漏れの可能性がある旨を直ぐに連絡しておくことが大切じゃ。
市町村が管理する設備の老朽化などによってトラブルが生じている事が確認される場合は、基本的に個人がその水道料金の支払を免れるケースが大半じゃ。
但し、連絡をしないでいるとそのまま請求が来るため、早急な報告と検査が必要となってくるわけじゃな。
尚、もし自分で水漏れの有無を早急に確認したい場合は、水道メーターの見方・読み方の項で解説した水栓バルブを全て閉めた状態でパイロットメーターを確認する方法もある。
流速を測定する測定器に関しては「計量法」と呼ばれる法規によって有効期限が8年に設定されており、8年ごとに新しい計測器への交換を行うことが義務付けられております。
尚、水道メーターの交換に関しては原則として自分自身で勝手に行ってはいけない事になっております。
もし水道メーターの故障の可能性がある場合は、必ず自分が居住している管轄エリアの市役所、もしくは水道局に連絡をとり専門の方に交換してもらうようにしましょう。
尚、水道料金メーターの交換費用は個人用で使用しているメーター類でも無い限り原則として交換費用は無料です。
但し、実際に交換を行うことになった際は、念の為事前に市役所の職員などに交換費用に関して確認をとっておくようにしましょう。