反復横跳びとは、主に身体能力の中でも敏捷性にあたる指標で平成11年以前に行われていたスポーツテストの種目の「調整力」の指標として用いられていたテスト種目の一種じゃ。
現在の体力テスト・スポーツテストにおいては、調整力としての表記はされなくなっており、反復横跳びは敏捷性を計るテスト種目と位置づけられておる。
尚、短時間で比較的強度の高い運動量を求められる事になる反復横跳びの測定では、十分にウォーミングアップを行い、また年齢やその日の体調を考慮しながら測定を行うことが重要なのじゃ。
反復横跳びの測定を行う際は、まず測定を行う前に3本の並行のラインを引いておく必要がある。
体育館などの屋内で測定を行う場合は、予めコート用に引かれている線を中心線として利用し、そのラインの両サイド側に1本ずつ並行のラインテープを貼り付けるのじゃ。
尚、ラインの間隔は両サイドとも中心線から1mの距離に引かなければいけないことになっておる。
中心線からの距離の測り方に関しては、真ん中の線の中心部から両サイドの内側の縁までの距離を100cmとすることが決められておる。
正しく準備を行うためにメジャーなどを準備しておくと良いじゃろう。
反復横跳びの測定は点数の加算方式で測定を行うことになっておる。
測定時間は1回につき20秒。20秒間の測定を計2回行い点数の多かった方の得点を測定結果に用いるのじゃ。
測定手順は、まず中央のラインをまたいでスタートの姿勢を作り、「スタート」の合図とともに両サイドどちらかのラインをまたいだ時点で1点が加算される仕組みとなっておる。
両サイドどちらかのラインをまたいだら、中央のラインをまたぎ、ここでもポイントが加算され、次は逆サイド側にラインをまたぎまた戻る。
反復横跳びではこの動作を20秒間連続で繰り返し行い点数を記録することになるのじゃ。
反復横飛び測定では外側のラインに全く触れなかった場合は得点は加算されず0点扱いとして扱われる事になっておる。
しかし、反復横跳びでは失格は無いため測定はそのまま継続して行うのじゃよ。
また、比較的体力を消耗しやすい体力測定種目でもある為、測定を行う際は2回連続で行うような事はせずに十分にインターバルをとってから2回目の測定を行うように配慮することが重要じゃ。
反復横跳びの記録はどの年代においても男性が女性よりも統計的に平均得点が多くなる傾向がある。
その為、平均値や評価の基準は男女別で評価基準が異なっておるのじゃよ。
尚、男性・女性の反復横跳びの平均・及び評価の目安は文部科学省が掲げる以下の10段階評価を参考にすると良いじゃろう。
反復横跳びの平均・評価の目安 | ||
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評価 | 男子 | 女子 |
⑩ | 63点以上 | 53点以上 |
⑨ | 60~62 | 50~52 |
⑧ | 56~59 | 48~49 |
⑦ | 53~55 | 45~47 |
⑥ | 49~52 | 42~44 |
⑤ | 45~48 | 39~41 |
④ | 41~44 | 36~38 |
③ | 37~40 | 32~35 |
② | 30~36 | 27~31 |
① | 29点以下 | 26点以下 |