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お風呂や浴槽の湯量の調整を全自動で行なってしまう全自動システム浴槽の登場により、お風呂のお湯が溢れでてしまうという水の無駄遣いが減少してきております。
オール電化住宅などでは、家電製品の多くが電気回路システムで連携し、現在ではキッチンに居ながらお風呂のお湯をボタンひとつで入れることも可能です。
しかし、この全自動システムはどのようにしてお風呂の浴槽の水の量を計測しているのでしょうか?
ここでは、お風呂の浴槽の湯量を自動で計測する水位センサーについて学習します。
風呂の湯量を計測する優れ物である水位センサーはその名の通り、水位を計測するセンサーのことじゃ。
しかし、この「水位センサー」という言葉自体は全自動風呂が広く普及する前から何度か耳にしたことがある方も多いのではないじゃろうか?
特に主婦であれば、全自動洗濯機の水栓を開けたままでも水量を自動で調整する全自動洗濯機や、キッチンの食洗機などにも水位センサーは広く使用されておるため、聞き覚えのある方は多いかもしれんのぉ。
全自動風呂の水位センサーもまたこれらの家電製品と同様に浴槽に水位センサーが内蔵された構造となっており、一定量の設定量に達すると自動で水を止める仕組みとなっておる。
お湯が溢れてしまったり、仮に自動的にお湯を止めることが可能であるとしても毎回のように湯量が大きく異なるようなケースがないのは、この水位センサーの設定値で湯量の調整を行なっているためなのじゃな。
風呂の浴槽に内蔵されている水位センサーによる計量の仕組みをもう少し細かく見ていくとしよう。
まず水位センサー内部には「ダイヤフラム」と呼ばれる圧力を計測する計測器が内蔵されておる。
ダイヤフラムは、様々な圧力計や流量計の自動制御システム用いられる圧力の調整を行う調整弁の事。
ダイヤフラムは浴槽内の湯量が多くなるに連れて湯量に応じた圧力が水位センサーに伝達され、水位センサー内のダイヤフラムは徐々に圧力によって膨らんでいく。
このダイヤフラムの膨張具合を水位センサーが感知して水量の計測を行なっているのが水位センサーの計測の仕組みなのじゃな。
全自動風呂の場合は水位センサーが一定量の水量になると自動的にお湯を止めるように設定されてる為、水があふれることはないという訳じゃ。
全自動風呂は確かに魅力じゃが、全自動風呂を新たに導入する場合は浴槽をまるごと交換する事が必要になってくる。
これはセンサーが内蔵されている点と浴槽内に設置されるコントロール装置がユニットでセットとなっている製品が大半であるためじゃ。
しかし水位センサーを導入せずとも水栓部分のコントロールで湯量を一定量に調整できる自動停止水栓機能付きの浴室バス水栓も近年は多く製品化されておる。
自動停止水栓機能付きの浴室バス水栓の場合は水栓部分で湯量を調整する為、設置交換が手軽に行える点が大きな利点じゃ。
また、新たに全自動風呂を導入するよりも安価であり、湯量調整を行える点、そして従来の浴槽をそのまま使用できる点が魅力のひとつじゃ。
現在は広く普及している浴槽バス水栓を見てもわかる通り、やはりTOTO製・INAX製が最も広く普及しておるのが見てとれる。設置工事件数に関しても圧倒的であるのが現状じゃ。
しかし、人気が高くなるほど様々なメーカーが参入してくるものじゃ。
今後は新規参入メーカーも含め更に新しい機能を追加した製品を導入してくることじゃろう。
もし設置を検討する場合は、製品の特徴や外観だけでなく設置工事を依頼する場合は費用が幾ら程度かかるのか?またメーカーのメンテナンスを含めたランニングコストなどについても情報を調べておくことが大切じゃ。
また、DIY好きで自分で設置や水栓の交換ができる場合は製品だけの価格は幾らなのか?メンテナンスはどのように行うのか?など広い角度から検討していくと無駄な費用もかからずに済むじゃろう。